今日から日本酒を

「日本酒を世界へ」というミッションのもと、国内外のまだ日本酒に馴染みがない方々に、國酒日本酒の魅力・感動を発信しています。蔵元さんや酒販店さんと会って感じたこと、開催した酒会、行った酒会の感想などを書き記しています。「日本酒っておいしい!」そういってくれる人が一人でも多くなればとても嬉しいです。

飯沼本家に行ってきました

こんばんは。Takuです。

 

先日、甲子(きのえね)を醸す、千葉県随一の酒蔵、飯沼本家に行ってきました。

 

酒蔵文楽に続き、今年二回目の酒造体験でございます。

というか先月に続きです。

 

最近は酒蔵見学だけでなく、酒造体験ができるところも増えてきました。

まさに先日、本ブログでも少し触れた酒蔵ツーリズムですね。

kyoukaranihonnshu.hatenablog.com

 

 

今回、㈱アンカーマンが主催するMAKE SAKE PROJECTというイベントは、

飲み手と造り手の距離を縮める、良い試みだなあと考えております。

 

 

なによりの特徴は、ただの酒造り体験ではなく、自分で造った日本酒が搾りたてで届くことにあります。

 

酒造体験ができるだけでなく、工程に携わった日本酒を飲めるなんて、そうそうできることではありません。さっそく申し込みました。

 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010251j:plain

 

全6回の候補日があり、それぞれ体験内容は異なります。

 

私が体験したのは製造工程の中でも最後の方、留添え・搾りの段階でした。

 

 

留添えとは…醪(もろみ)を作る作業工程の最後。麹、蒸米、水の中に酵母を入れ、酒の元となる「酒母」を作った後、3段階の仕込み(場合により4回以上)を経て醪を作ります。三回の仕込みの名を、初添、中添、留添といいます。

 

搾りとは…発酵を終えた醪を、清酒酒粕に分けること。

 

 

 

醪は大変ざっくりですが、米とか水とか麹とか色々混じっているもので、それを搾ると酒が出てくると考えれば簡単かもしれません(乱暴ですみません。。)。

 

精米→洗米→浸漬→蒸し→放冷→製麹→酒母造り→醪造り→搾り…

 

この後に濾過や火入れがありますが、今回の工程をここまで。

赤字のところが当の体験です。詰めの作業!

 

 

当日は14名程の参加者がいました。

 

 

まず留添えに使用する米を蒸すところから始まります。

 

事前に浸漬を済ませた米を手分けして甑(こしき)に放りこみます。

 f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010501j:plain

 

 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010609j:plain

 

 

甑(こしき)写真にある、せいろみたいな器具のことを指します。

 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010658j:plain

 

 40分程蒸すので、その間に留め添えと搾り作業をします。

 

まずは麹米を醪に追加します。

麹米はこんな感じ(パラパラというかパサパサな感じ)。 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010854j:plain

 

麻袋に包んで醪へ投入。何回か繰り返します。

 

 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010938j:plain

  

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310011027j:plain

 

 

その後は搾りへ。日本酒を搾る作業は機械でぎゅーっと搾る方法と、布袋に醪を入れて自重で搾る昔ながらの搾り方があります。

 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010503j:plain

 

袋に入れて搾るのは袋吊りと呼ばれます。自重で搾られるので、、

非常に繊細な味わいに仕上がります。鑑評会などに出されるのも袋吊りで搾ったものが多いとのこと。

 

袋から醪を取り出しています。

 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010611j:plain

 

この作業、周囲が寒いうえに、水が冷たい…吟醸造りは大変。。

 

さてそうこうしている内に、米が蒸しあがりました。

蒸気でかなり膨れ上がっています。

 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310010342j:plain

 

 

蒸しあがった米はこんな感じ。麹米よりかは水分を含んでいます。

 

 

f:id:kyoukaranihonnshu:20160310011108j:plain

 

蒸米は放冷機で冷ましてから、醪へ入れます。

 

 このように麹米のほかに、追加で入れる蒸しあがった米のことを掛米といい、

麹米よりも使用量は断然多くなります。

 

今まで掛米と麹米の違いがよく分からなかったのですが、

こうして体験を通してみると一目瞭然でした。

 

醪造りは追加でどんどん米と水をいれているのかと思っていましたが、

ちゃんと蒸した米と、麹米を入れていました(失礼しました…!)

 

3段階の仕込みを経て、ようやく醪作りの完成です。

 

なんだか完全に酒造りの工程紹介になってしまいましたが、酒造体験の後は、蔵人による日本酒講座、利き酒大会と盛りだくさんでした。

やはり、今でこそ珍しい酒造体験ですが、そのうち一般的なイベントになるのではと少し期待しております。

 

とくに飯沼本家は成田空港の近くなので、外国人観光客向けには最高の立地ではないですか。

 

どんな人たちが、そんな想いで、何を伝えたくて日本酒を造っているのか、

ただ単に飲む酒と、ああこんな人たちが醸しているんだなあと、蔵元を訪ねてから飲む酒は格別です。

 

酒蔵ツーリズム、応援します♪